言葉の通り『プロテイン錠剤』とは、プロテインを錠剤状にしたものです。
プロテイン錠剤のメリットは、なんといっても飲みやすくて持ち運びやすいこと。
じゃあ、いちいちシェイクして飲む粉末プロテインよりも、錠剤の方がおすすめなのね?
と思われるかもしれませんが、プロテイン錠剤にはデメリットも多くあります。
今回は、プロテイン錠剤の効果やデメリットについて解りやすく解説したいと思います。
プロテイン錠剤のコストが高い
プロテイン錠剤の一番のデメリットは、コストが高いこと。
プロテイン錠剤そのものはそれほど高いものではありませんが、一粒あたりのたんぱく質含有量が少ないため、粉末タイプのプロテインと同等量を摂取しようとすると、大量に飲まなければなりません。
例えば、たんぱく質20gを摂取しようとしたら、錠剤50粒ほど飲まないといけない計算になります。
これでは、コストもかかるし、飲むのも大変です。
粉末タイプのプロテインは、スプーン一杯で約15gのたんぱく質を摂取できますし、一袋で約30回分もあります。
コスパを考えると、粉末タイプの方が断然お得です。
プロテイン錠剤のたんぱく質の量が少ない
プロテイン錠剤のもう一つのデメリットは、たんぱく質の量が少ないことです。³
たんぱく質は、筋肉や皮膚や髪などの体の組織や細胞を作る材料になります。
筋肉をつけたり美容に良かったりするためには、一日に体重1kgあたり1.5~2g程度のたんぱく質を摂取することが推奨されています。
例えば、体重60kgの人なら、一日に90~120gのたんぱく質を摂取する必要があります。
しかし、プロテイン錠剤は一粒あたり0.1~0.2g程度しかたんぱく質が含まれていません。
これでは、必要な量を摂取することは難しいでしょう。
また、プロテイン錠剤は消化吸収が遅いため、筋肉に必要なタイミングで効果的に届けることもできません。
筋肉を増やすには、運動後30分以内に消化吸収が速いホエイプロテインをたっぷり摂取することが理想的です。
ホエイプロテインを使用した商品が少ない
プロテイン錠剤のもう一つのデメリットは、ホエイプロテインを使った商品が少ないことです。
プロテインには、たんぱく質の種類によってホエイプロテインやソイプロテインなどがあります。
その中でも、ホエイプロテインは消化吸収が速く、筋肉に必要なアミノ酸を豊富に含んでいるため、筋肉量や筋力の増加に効果的です。
しかし、プロテイン錠剤のほとんどはソイプロテインが主成分となっています。
ソイプロテインは植物性のたんぱく質で、消化吸収が穏やかで脂質も低いため、間食や寝る前などに飲むことでゆっくりと身体に吸収されるというメリットがありますが、筋トレ効果を高めるタイミングに合わせるのには適していません。
タンパク質は錠剤にして飲むのには向いていない栄養素
ビタミンや亜鉛といった、一日の摂取量が数ミリグラムで良いものであれば錠剤のサプリを活用するのは非常に便利。
しかし、プロテインの場合どうしても1日の摂取量が数十グラムは必要であるため小さい錠剤にして摂るには向いていない栄養素と言えます。
【まとめ】錠剤プロテインをおすすめしないのはこんな人
もちろん、プロテイン錠剤には『飲みやすい』『持ち運べる』といった錠剤ならでわのメリットがあります。
タンパク質だけでなく、ビタミン等他の栄養素を多く含んだものであれば、そのついでにタンパク質補給をするという感じで飲む分には良いのですが、下記のような人には錠剤のプロテインはおすすめできません。
<錠剤プロテインをおすすめしない人>
いちいちシェイクして面倒くさいと思う人も多いかもしれませんが、最近のプロテインは非常に溶けやすく、色々なフレーバーがありますので、楽しみながらプロテインをのんで、健康で美しい身体を手に入れて下さい。
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