WPHプロテインとは?WPCやWPIとの違いやメリット&デメリットを解説

プロテインの知識

プロテインの中でも最もポピュラーであるホエイプロテインは、その製造過程の違いにより、WPC、WPI、WPH3種類に分類されます。

数年前まではWPCプロテインとWPIプロテインの2種類が主要となっていましたが、最近の筋トレ・ダイエットブームによりプロテインが注目されるようになってから、WPHプロテインのユーザ―も増えています。

この記事ではこのWPHプロテインとは何か?また、飲むメリットやデメリットについて解りやすく解説しています。

知らずに飲んでると損をする!かもよ!

WPHプロテインとは?

WPHプロテインとはホエイプロテインハイドロリゼートの(Whey Protein Hydrolysate)の略で、日本語に言い換えると『加水分解ホエイプロテイン』と呼ばれます。

加水分解とはなんとも聞きなれない言葉ですが、ざっくり説明すると酵素などの働きを利用してWPIのタンパク成分を更に微細なペプチドやアミノ酸に分解したものを指し、3種類のホエイプロテインの中でも最も作る工程に手間がかかっているプロテインとなります。

ホエイプロテインの中にも3種類もあるなんて・・・

いったいどれを飲めばいいの?

と迷ってしまう人は3種類のプロテインの特徴を理解して、自分に合ったプロテインを選ぶようにして下さい。

WPCプロテインとWPIプロテインの詳細については下記の記事を読んで頂ければと思います。

WPHプロテインのメリット

  • タンパク質含有量が多い
  • 身体への吸収が早い

タンパク質含有量が多い

タンパク質含有量についてはWPC<WPI<WPHの順番で多くなっています。

プロテインを飲む大きな目的は『タンパク質の摂取』ですので、タンパク質の含有量が非常に重要であることは言うまでもありません。

WPHプロテインのタンパク質含有量は多いもので約95%となりスプーン1杯30gとした場合、1食で摂取できるタンパク質の量が約28.5gとなるため、より効率よくタンパク質を摂取することが出来ます。

但し、商品によってはWPHであってもWPCやWPIと変わらないタンパク質含有量のものもありますので購入時にはタンパク質含有量を確認しましょう。

体への吸収速度が速い

吸収の速さについても、タンパク質含有量と同様にWPC<WPI<WPHの順番で速くなります。

吸収速度が速いということは、ベストなタイミングでプロテインを飲むことで効率的にタンパク質を身体に吸収させることが出来ます。

吸収が速い理由としては、一般的なホエイプロテインは飲んだ後、胃で消化され、アミノ酸に分解されてから筋肉などの部位に届きますが、WPHの場合、消化、分解の過程を飛ばして身体の部位に届くからです。

最も飲まれているWPCプロテインの場合、トレーニング開始よりも40分~1時間前に飲むのが良いタイミングとされていますが、WPHプロテインの場合はトレーニング直前や、トレーニング後の飲むことで効率よく筋肉合成を助けてくれます。

WPHプロテインのデメリット

メリットだけを見ると断然WPHプロテインが良いのでは?と思ってしまいますが、残念ながらデメリットもあります。

  • 価格が高い
  • フレーバーの種類が少ない
  • 美味しくない

価格が高い

WPHプロテインは、3種類のホエイプロテインの中で最も製造過程に手間がかかっています。

当然、その分は価格に上乗せされるため、価格も一般的なWPCプロテインよりも価格が1.5倍~2倍近く高くなります。

フレーバーの種類が少ない・美味しくない

以前はプロテインそのものが『美味しくない』という印象を持たれていましたが、ここ最近ではプロテインの研究開発も大幅に進歩し、フレーバーの種類も多様化して美味しくプロテインを飲むことが出来るようになりました。

しかし、それはWPCプロテインの話。

WPHプロテインの場合、主原料である牛乳から色々な製造過程を経るため、美味しくないという感想を持つユーザーは少なくありません。

また、吸収を高めるために余計な成分を足さずに製造されるため、フレーバーも非常に少ないのが特徴。

良薬は口に苦し・・・というからな。

とは言え、これから各メーカーの美味しいWPHプロテインの開発に期待じゃ。

WPHプロテインはこんな人におすすめ!

筋トレに本気で取り組んでいる人

WPHプロテインがおすすめなのは、ズバリ筋トレガチ勢の人。

ただし、これはWPHプロテインを飲めば筋肉がつくという意味ではなく、あくまでもしっかりトレーニングを行うことで初めてその効果の違いが出てくるということです。

逆に、一生懸命やっている筋トレの効果を少しでも高めたい!という人でなければWPHプロテインではなく、コスパも考慮したうえで、WPCやWPIを選んでも大きな差はありません。

プロテインを飲むとお腹を下しやすい人

プロテインには乳糖(牛乳に含まれる)という成分が含まれており、この乳糖に対する耐性を持たない人は、プロテインを飲むとお腹がゴロゴロしたり、下してしまう場合があり、これを乳糖不耐症と言います。

WPHプロテインは乳糖が少なく、プロテインを飲むとどうしてもお腹が痛くなってしまうという人におすすめ。

しかし、WPCプロテインやWPIプロテインでも時間をかけて飲む少量から始めて少しずつ飲む量を増やしていくなどの対策をすることで症状を抑えられる場合もあります。

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